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2001年秋頃にヤフーオークションに「プレデター2のレプリカヘッドキット」が出品されているのを発見! 掲載されていた写真はS・ワンの工房に鎮座するまさにモノホン! こりゃあ買うっきゃねえだろう!!と我を忘れてゲット。 到着までの数日、気が狂うほどにウキウキ全開。 が、実際届いたものは「実物大」という点のみ同じで造型はかなりなんだこりゃ?なプレデター2ヘッドのキットがそこに! 実物大ヘッドなのにレジンで抜かれてるわ、なにより恐ろしいのがドレッドが全てムクのレジンで抜かれてる! こんなの作れるワケないじゃん!! てゆうか似てねえし! 今となっては写真を撮っておくべきだったとホント後悔。

ああ、またやっちゃった…。 念のため確認すればよかった…、と枕を涙と鼻水で濡らすこと数日。 かといって返品するのもなんか悔しい。 かといってS・ワン工房のレプリカは150万円もするので買えないし…。 ならばいっそそっくりなのをスクラッチしてやる!と一念発起して始めたワケでございます。

というワケでここでは現在製作中のヘッドをできる限り順を追って紹介します。




■STEP 1:

 2001年秋
写真撮ってなかったの…。

無職の身なのにそんなクソヘッドに数万も出してしまった愚かなワタクシではありますが、ンなことでイジけてるほど気が長くはあるわけない。 大工のパパンに速攻TEL。「ベビーサンダー貸してくれや」
そのサンダーで いらない部分をガリガリとカット。 が次の瞬間、部屋はレジンの削りカスで真っ白!! しかも強烈な科学の臭い! やばーい! というワケでガスマスクを装着して自宅前の路上で作業敢行。 ガスマスク被って得体の知れない頭部らしきものをサンダーで削るという猟奇的なパフォーマンスに民どもは熱狂!


■STEP 2:

 2001年秋〜初冬頃

写真の白い部分は元のキットのもの。 それ以外のグレーの部分は全て粘土という状態。 とにかく半分以上をサンダーで削ってしまった。 

粘土はレオンクレイのミディアムとハードを混ぜたものを使い、ほとんどムク。 バカみたいに重い。

写真の状態は盛ったり切ったりを繰り返しつつ全体のシルエットを出しているところ。 スタートからここまでで2週間ほど。

 


その後作業は順調に進行。 細かいモールドも入れてほぼ完成が近づいてきたけれど、やっぱしどうも気に入らん。 んで色々と考えた結果、やっぱ芯に使ったキットが邪魔だという身もフタもない結論に到達。 複雑なモールド部分は粘土ナイフで丁寧にカットして待避させ、またもサンダー登場。 上記写真の両ホホ、下アゴ、両目をガリガリとサヨウナラ。 結局残ったのは口の中の一部のみ。 セミスクラッチの予定がこれでほぼフルスクラッチ決定。 

というワケで再度造型をやり直し、なんとかシリコンで型取りして年内の作業は終了〜。


■STEP 4:

 2002年1月 お正月

年末に届いたFRP材料を使って初めてのFRP成型に挑戦。 しかも正月三が日。 部屋中が強烈な刺激臭に包まれ気分はすっかり朦朧。 

グラスシートを適当な大きさにカット→FRPを計量→シリコン雌型内にFRPをハケ塗り→グラスシートを貼付→FRPハケ塗りという恐ろしくめんどくさい作業を繰り返す。

んで適当な大きさになったところでいざ脱型! よっこいしょおお!と引っこ抜こうと思ったものの、なぜか抜けない。 なんでよ?と色々調べたら目の上のトゲのようなモールドがかなりキツい逆テーパーになっていたため抜けないではないの。 原型がデカいためシリコン型自体も耐久性を考えて結構厚めに作ったために型の自由度がほとんどないのが原因と判明。 泣きそー!

とはいえ泣いてばかりもいられないので仕方なくシリコン型にカッター入れて取り出し。 これなら石膏で抜けば安上がりだったのに…。


上記の前面を抜いた後、続いて後頭部を抜こうと思ったら今度はFRPが足りない! じゃあちょっと買ってくるか、と思ったものの、FRPなんてもんはそんじょそこらじゃ扱ってない。 ならばとハンズに行ったがアホみたいに高い。 どうしたもんかなぁと悩んでいたものの、仕事とかが忙しくなってきてしまい、結局上記の顔面はサフだけ吹いて放置プレイ決定。


■STEP 5:

 2002年7月末頃

半年ほど放置し、季節はすっかり夏。 
ちょうどお給料が入ったこともあり、足りない材料を発注して後頭部を抜いて両方を接着。 続いて粘土原型時に分割しておいた下あごの先の部分もキャストに置き換えて接着して改めてサフを吹いた状態。

んでもって首部分も抜き直しして前後で接着しようと思ったら歪んでて前後が合わない。 うそーん…。 

熱であぶってみたり無理矢理曲げてみたりしてもFRPは思った以上に頑丈でビクともしない。 さすが強化プラスティック、と関心してても意味ないので首は改めて原型から作り直すことにして首部分はノコでカット。

ちっくしょおおおおおおおおお。


■STEP 6:

 2002年7月末日

とりあえず前後は張り合わせたので今度は表面処理。 初めてのFRP成型だったので表面がとにかくボロボロだったのでポリパテやエポパテをこれでもかってくらい使って修復を続ける毎日。 ある程度埋めたらサフ吹いてヤスってまた埋めて、の繰り返しにややウンザリ。

という感じでなんとかいい感じにできあがってきたが、色々な角度で眺めているとどうもシックリこない気がしてならん。 ん〜なんだろう、と悶々と眺めていたらどうも下あごの開き具合がヘンな気が。 しかも左の写真を撮って見たら向かって右のアゴが少し長い。 いやーん。

気になってしまったらもうダメ。 どうしようか散々悩んだ結果、やっぱりノコを入れることに決定。 


■STEP 7:

 2002年8月1日

金ノコ片手にガリガリ。 下あごが見るも無惨な状態になったけど、ここまできたらもう引き返せない。 ん〜早まったかなぁと色々考えたけどこのままだとまた放置プレイしそうなので作業続行。

分割したアゴパーツをさらにノコで小さくカットし、顔面本体部分のアゴの付け根部分にプラバンをFRPで接着して土台を作り、分割したアゴパーツをガムテで貼って位置を調整。

かなり位置を調整した結果が左の写真。 かなりイメージに近づいてきた。 横に貼ったオリジナルヘッドの写真を見ながら同じ角度にして試しに瞳を描き込んでみた。 結構いい感じなんじゃねえか!?


■STEP 8:

 2002年8月3日

分割したアゴ部分を裏からプラ板片で仮固定し、その上からまたFRPを塗りたくって固定。 ガッチリ固まるのですごく丈夫。

んでスキマをエポキシで埋めているところ。 でも改めて眺めていたら今度は口のなかのヒダみたいなのがどうにも似てないことに気が付いてしまった。 気が付かなきゃいいのに。

というワケでここもリューターでガリガリっと削ってペンチで毟る! そこにまたエポキシを盛って作り直してもいいんだけど、これ以上無駄な作業はしたくないのでとりあえずスカルピーを盛って形状を確認してみたり。 

ああめんどくせえ。


■STEP 9:

 2002年8月6日

上でいじった口のヒダ部分をエポキシで作り直し、続いてアゴなどの大幅に手を加えて無くなってしまったモールドをエポキシを薄盛りしてモールドを復活。 1/6くらいのキットならばこんな作業はいつものことだけど、さすがに実物大はデカすぎるので大変。

で、キズを埋めたり削ったりを繰り返すたびにサーフェーサーを吹きまくっていたために細かいモールドが埋まってしまい、全体的にボテッとした感じになってしまったので仕方なく今度はシンナーで塗膜を全て落とす。 FRPは半透明っぽい成形色なのでキズの確認とかしづらいからついサフ吹いてしまったもんで…。

ちなみにただいま深夜3時半。 洗浄用の強力シンナーを使って自宅の玄関前でゴシゴシ擦ってます。 明日とて仕事なのに…。


■STEP 10:

 2002年8月13日

お盆もそっちのけで作業は続く。
前回サフを落として再度細かい表面処理をし、今後は全体のバランスを見るために牙をスカルピーで作ってそれをキャストで複製。 実にめんどくさい。 でもこれで全体のバランスを見ながら作業ができるぞ、と。

が、新たな問題点も続出。 両頬の切断・再接着をおこなった際にどうやらヘンテコな付け方をしてしまったらしく、どうも左右が歪んでいる。 よってここも再修正…。 終わりがまったく見えません。

というワケで今後の修正点は

1.両頬の修正
2.口内の形状修正
3.表面処理

といったところ。 ドレッドもそろそろ用意しなくては。


■STEP 11:

 2002年8月14日

色々な角度から眺めていたら上記以外にも直したいところが続出。 それをノートにまとめてみたものの、改めて読むと新しく作り直したほうが早いのではないかと思うこの頃。 困ったモンだ。

とはいえまたノコでバラしてやり直しというのはあまりにツラいので今日はヘッドを色々な角度からデジカメで撮影し、その画像をパソコン上で色々加工して「疑似改造」をしてみた。 これにより修正すべき点がだいぶ明確になった(気がする)。 まぁ焦らずゆっくりと。

というワケで今日はノコ入れはやめてドレッドの原型を作ってみました。
オリジナルのドレッドのおおよそのサイズはすでにゲット済みだったので そのサイズを元にあとは現物合わせでバルサの丸棒をサクサクとカッターでカットし、テキトーな感じでヤスる。写真を見た感じ、もうちょい細くてもOKかも。
ドレッドの原型は当初は粘土で作っていたものの、この連日の暑さで粘土も柔らかくなりすぎちゃって使い物にならないのでバルサに変更した次第。 ヤスリがけが終わったら目止めして石膏で雌型を3つくらい作って量産を楽チンにする予定。 んで最終的にはこの原型にスカルピーとかで髪飾りの原型とかも作らないと。 ちなみに髪飾りは全て独立パーツで制作予定なのでこれまた死ぬほど手間がかかること必至。 

という感じで明日はドレッドのサイズ調整して石膏型の制作〜。


2002年8月22日

まず初めに近況を。 本業が忙しくなってしまったためしばしの間作業は中断の予定。 またその間に部屋を一度徹底的に掃除しないとヤバいです。 きっと見たこともないような虫とか出てきそうです。 よって恐らく今月中は作業の大きな進展はないかと。 放置プレイは禁止なのでご安心を。

で、これまでに行っていた作業状況はというと、
バルサ原型(上記よりもも少し細くした)から石膏雌型を作ってラテックスを流してドレッド部分のテスト抜き。 でも石膏の配分量を間違えたのか、ラテックスの水分をなかなか吸収してくれん。 型の表面もなんかモロいし…。 それでも頑張って数本抜いてたんだけど、歪みが取れないのでこの型は破棄。 また新規に作り直し予定。

ヘッド原型をまたもノコギリでバラバラに。 口内の造型と両ホホの角度、さらに下あごの位置と角度も気に入らなかったので上あごから下を分割し、それをさらに5パーツに分割。 見る影もなくなっちまいました。 現在は各パーツを仮止めして角度を再検討中。 口内はほとんどの部分を削り落としてしまったのでここも全て新造しないと。 

という感じでございます。 なんかどんどん深みにハマッているような…(涙


2003年8月21日

気づけばなんと丸一年も経っていたワケで… 放置プレイにもほどがあるワケで…。
と、北の国から風に寂しげに書いたところで全くもって同情の余地なしです。

しかし!俺がノホホンと1年も過ごしていたと思うな!! 実はすでにもう完成してるんだ!…というのはウソですが、実はすごいモノをゲットしました。 それは…

「オリジナルの牙セットとドレッド髪飾りセット」を入手! 牙は素抜きの状態なので恐らく映画制作時の抜き損じかと思われるものの、ディティールはこれぞ本物! すごか〜!と思わず博多弁。 ドレッド飾りなんて塗装済みな上に裏にウレタンのカスなどが付着しているので撮影終了後にブチブチ引っこ抜かれたと予想できる代物! 

当然これらをこのヘッドへ流用し、さらなる完成度を目指します。
現在はウォリアヘッドで忙しいので、ウォリアの次は本腰入れてコイツを仕上げる予定。 当企画をヒッソリと心待ちにしているプレデターファンの方、どうぞご期待ください。

つづく

 
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