映画「ALIEN®」と「PREDATOR®」のコレクター・ファンサイトとして スタートし、ついにはお店までオープンというコレクター界の 出世魚"サイコモンスターズ"! 今後はSF・ホラーを多岐に渡ってCOLLECT OR DIE!
ふとした思いつきから制作してしまい、シャレだったはずがなかなか好評のDVDのフタ改めツチノコ。 なんでツチノコかと言うと、以前スーフェスに持って行く際に「これ版権関係で怒られたらどうする?」と聞かれたのに対して「1/1ツチノコだと言い張る」と自分で言ったのが発端。 しかしこうしてよく見るとなかなかどうして似ていらっしゃる→
そんなワケでここ最近は毎日のようにツチノコを生み出しまくってるのでその模様を順を追ってご紹介。 ツチノコに限らず、レジン製のキットとかは大なり小なりだいたいこんな感じで作られてます。
まずは準備から。 何事も準備こそが要です。
手前に見えてる青い2つがシリコン製の型。 この中に樹脂を充填させて固める(硬化)させることによってポコポコと量産できるようになるというワケです。
今回はレジンで作ってますがFRPだろうがエポキシだろうが概ね同じような要領です。
型の中で樹脂が硬化するわけですからそりゃ誰だってスルッと外せたほうがうれしいものですが、時としてこの作業を怠ると少々外しづらくなる上に力加減を間違えて大切なシリコン型がビリリッ!なんてことも。 そのために型からスルリと外せるように、また型の表面を保護するというのも含めてシリコンスプレーをまんべんなく噴射します。 かといって吹きすぎると出来上がりの表面がブツブツしたりするのでほどほどに。
さてお次はいよいよ型を閉じます。
小さなものの場合は輪ゴムとかを使ったりもしますが今回は金属製のクランプを使用。 一部だけに圧がかかったりしないよう、できるだけ均一に締めていきます。 どっかユルんでるとそこかれ漏れちゃうんで閉め忘れがないように。
ちなみに僕はよく閉め忘れてレジン製の床がハイ出来上がり、をよくやりがちですのでこういった作業時はブルーシートなどを敷くことをオススメします。
今回は型そのものが結構薄いので注ぎ口は写真のような漏斗(じょうご)を取り付けます。 取り付けるって言ってもただブッ差してるだけですが。
これらがレジン樹脂。 左がA液で真ん中がB液(色が濃いやつ)で右のは計量するための秤とカップ。
AとBを同じ重量比で混ぜることによって北斗と南が合体してウルトラマンエースが登場したりトミーとマツが噂の刑事になったりするわけです。(よくわからないチビッコはお父さんかお母さんに聞いてみよう)
要するに固まります。
秤で正確に重量比の各液を入れたらすかさず混ぜ合わせます。 写真でもわかる通り素早く混ぜます。
天使のように繊細に、悪魔のように大胆に、そんな感じです。 (課長バカ一代より)
混ぜる前はモヤモヤとしていた混合液がある程度混ぜることによってフッと均一になるのでそこがポイント。
このレジンは180秒で硬化してしまうのでモタモタしてるヒマはありませんので急いで漏斗から型へ注ぎます。 ちなみにどこかへのお出掛け前の女ってやつはどうしてああもモタモタしているのでしょうか。
見事注ぎ終えたらソッと放置。 果報は寝て待て、ということわざにもある通りしばし待ちましょう。
先に180秒にて硬化と書きましたが、気温その他の条件で変わってくるのでここは一つ大人の余裕で2、30分放置しておきます。
尚、硬化してる最中は目には見えないガスが発生しており僕らの身体をビシバシ蝕んでくれますので通気の良い場所やマスクの着用をオススメしますがどうも面倒で忘れがちです。
型の外側などを触ってみて熱(硬化反応時は熱を発します)がほとんど冷めているようならいよいよ型を開けます。 難しく言うと脱型とかいいます。
今回は原型がさほど複雑な形をしていない、オマケにシリコンスプレーも吹いておいたのでスルリと型が外せます。 ここが一番楽しい時ですが、注ぎ方が悪かったりした場合は気泡がところどころにあったり欠けができてしまうこともあります。
裏側も外して型を元通りにしまいます。 そのままテキトーにしておくと型が歪んでしまったりするので注意です。
んで見ての通りバリもほとんどなくキレイに抜きあがりました。
オバQの毛のようなものが生えてやがります。 これは注ぎ口と空気抜き(二ヵ所)の跡。 業界用語で言うところの「トーゲー」とか「チーグーユー」ってやつです(ウソ
正しくは「ゲート」、「湯口」といいます。
さて続いてその邪魔なゲートとかを取り除きます。 GKなどの場合はニッパーやカッターを使いますが、ウチではスピード最優先なのでグラインダーで一気に削り落とします。
ちなみに削り粉もお身体にあまりよろしくないので防塵マスクもしくはウチのように掃除機のホースなどを近くに置いて吸わせつつ削る感じだとイイです。
グラインダーで荒削りしたところをサンドペーパーでザッと整えます。滑らかな肌触りがたまりません。
続いて削り粉を落とすのと表面についたシリコンスプレーを洗い流す必要があるので離型剤落としや洗剤を使って丸洗いしちゃいます。
洗った水分がちゃんと落ちたらいよいよ塗装に入ります。
レジンは通常の塗料が乗りづらいので食いつきをよくするためにプライマーをまず吹いて下地を作ります。 写真は見づらいですが白いプライマーを吹き終えたあとです。
プライマーが乾いたらいよいよ本塗装。 まずはベースカラー1を全体にまんべんなくデカい口径のガンを使ってブワーッと吹きます。 換気してないとアッという間に部屋中がベースカラー1の世界に早変わり。
ついでにハナクソまでもベースカラー1になってたりしがちです。
つづいてベースカラー2を作って全体にシャドウとか模様をザッと吹いておきます。
だんだん雰囲気が出てきました。
今度はベースカラー2を全体に吹いて色味を落とします。
最後にブラックを模様をなぞったり追加したりする感じで吹きつつ全体にも吹いて色味を調整します。
写真は吹いたばかりでちょっとツヤが出てるので色があってないっぽいですが気にしない気にしない。
最後に表面を保護するためにつや消しスプレーを吹きます。
これで完成。 ドームを被せると透ける模様がなんともたまりません。
DVD9枚を差すことなく押し入れの隅に追いやられそうだった運命のコイツもホッと一安心で皆さんのコレクションルームなどでその存在感とかをアピールできちゃうワケです。
いかがだったでしょうか。 商品として売られているもののほとんどもこれと同じように中国の工場のおばちゃんとかが同じような手順で作ってるので改めてそれに思いを馳せることによってたとえパリセーズのアレな仕上がりでも愛せそうな気がしてきませんか? 僕はしてきません。
という感じでちょっとした作業のご紹介でした。 ツチノコを買ってくださった方、どうぞ末永く可愛がってあげてください。